未知の世界にいざ行かん

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あの野郎に巻き込まれて目を開けてみたが上も下も分からないがあれだな。 「知らない天井だ」 とまぁ、お約束の白い空間に飛ばされていた。お約束の空間に出てきてしまったし、ついでだからお約束のセリフを言っておいた。まぁ、いきなり異世界の森に飛ばされるよりは有り難いな。 「すみませんでした。あなた様を巻き込んでしまいました」 「貴女は?」 何かめっちゃ美人な人…ではなく神若しくは天使が謝ってきた。しかし、この人(?)の口ぶりから察するに意図的に俺を巻き込んだわけでもないだろうから起こる気にもならん。 「私は貴方方人間の言う神ですよ。本来なら貴方はここに来ることはありませんでした」 「やはり勇者召還に巻き込まれたのか。それで彼奴は?」 「あの人はここには来ないで直接、貴方方の言う異世界のバーミアに行きましたよ」 それから大まかな説明を聞くと、どうやら俺は行方不明扱いになったらしい。らしいというのは神も常に世界を覗いているわけではないため、わからないとのことだ。そして此処は神界といって神や一部の上級な天使しかこれない場所らしい。 更に厄介なのは俺は彼奴の行った世界バーミアに行かないとならないらしい。なんでも寿命を終えずに死んだ魂は輪廻の輪に戻れず、あの世とこの世をさまようことになると説明を受けた。 「そうか。異世界に行くのは構わないが種族やら能力等の要望、そして与えられた能力を使いこなせるようになるまで此処で鍛えさせてもらう」 神は少し考える素振りを見せた。それすらも絵になるから美人というだけで得をしてるよな。 「……良いでしょう。では能力等を言って下さい」 「先ず、種族は人間ではなく妖怪で、ぬ○孫三代目と全く同じ能力と見た目、そして魔力は俺の年齢の人達の100倍で妖力は無限、他にも某海賊漫画のピ○ピ○の実に見聞色に武装色の覇気、そして妖刀であり名刀村正を寄越せ、後、身体能力は現在の3億倍でオンオフ可能な不老不死とバーミアとやらの知識の検索と能力を奪い取る能力の無効化。最後に俺は落ちこぼれで美少女な人の使い魔になりたいのと転生先は日本のような島で頼む」 これら全てを叶えてくれないなら俺は異世界に行く気はない。ないといってもあの世とこの世をさまようのは嫌だからどこかで妥協点を見つけることになるだろうが……。 「わかりました。その程度ならあの方の御力を借りずとも私ができます」 妥協点を見つけることになると思っていたら、造作もないと言い出し、神は何かの呪文を唱え始めた。俺としてはいくつか通らないと思っていたからありがたいな。
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