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かわいいメイドにドアを開けてもらい食堂に入って行くと
車椅子に乗っているお爺様がテーブルの端に陣取っていた
戦後没落した楡家を一代で以前より大きく発展させただけあって
引退した今でも存在感が半端ない
「お爺様っ」
嬉しさを表しながら少しはにかんだ風情も見せて
車椅子の前に膝をつきお爺様を見上げる
「お爺様 ご機嫌いかが？」
少し首を傾げてあどけなさも演出すれば
難しい顔をなさってたお爺様は破顔され
僕の頭をよしよしと撫でる
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