五里霧中編_拾弐

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  祖母の声が、祖父の悲しげな背が・・・ ・・・今も鮮明にこの目に、この耳に残っている・・・ 私さえ、私さえ、あそこに居なければ 彼らの、その、些細な願いは叶えられたはずなのに・・・ 私があそこにいたばっかりに・・・ 私を引き受けてしまったばっかりに・・・ ・・・・彼らの些細な、最期の祈りすら届かない・・・
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