無口なあの子

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どこの学校のクラスに一人はいると思う無口な子。 それは男であれ女であれ。 ここオレの高校のクラスにも一人無口な女の子がいた。 その女の子はロングヘアーで体型は普通、顔はわりと可愛いほう。 だが無口のせいで男子からは不気味がられ近寄りがたい存在だった。 オレは特になんとも思っていなかった。 ある時先生の気まぐれで席替えがあった。 オレは特にどこがいいとかなかったのだが、できれば話し相手が減るのであの無口な女の子が隣でないことが唯一の願い。 席替えの結果は、オレは中央の席になり、あの子は隣ではなかったもののオレのすぐ左後ろ。 まあ隣じゃなかったのでいいとしよう思いそのまま気にもせずいつも通りの高校生活を送っていた。 数日が過ぎたある時ふと気づいた。 あの無口な女の子がオレをずっと見ていることに。 気味が悪いとかは思わず、プラスにとらえまさかオレのことを好きなんじゃないかと思い一人浮かれていた。 まあ可愛いほうだったし、彼女もいなかったからね。 それから何日が過ぎてオレは部活が終わり帰るときに下駄箱を開けてみるとラブレターらしきものが入っていた。 中を見てみるとあの無口な女の子からで お話があるので部活が終わったら教室に来てほしい。 との内容だった。 ついにきた!これはあれしかないだろ! オレはドキドキしながら教室に向かった。
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