無口な幼なじみ

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オレには幼い頃から一緒に遊んでいた無口な幼なじみがいた。 無口なわりに表情は豊かな幼なじみ。 彼とは高校も一緒でクラスも一緒だ。 クラスでは無口なのになぜだか人気がある。 なぜかって? 悔しいけどイケメンだからだよ。 まさかこんなに格好よくなるなんて夢にも思わなかった。 無口なとこがクールでいいとかなんとかで女子には大人気。 それにくらべオレはたいしたことない。 非常に残念だ。 そんな幼なじみだが昔から何を考えてるかよくわからない。 そして今だに趣味がわからん。 夢だって、 好きな食べ物だって、 さっぱり知らないのだ。 それでも今まで上手くやってきているのだ。 あ!一つだけわかることがあった。 彼はアニメを見ているとき、ゲームをしているとき異常にテンションが上がるのだ。 あれは衝撃的だった。 そういえば缶けりとかかくれんぼでもテンション上がっていたな。 そんな彼も高校2年生。 オレもだが。 学校の進路調査で何になりたいか用紙に書いて提出しなければならない。
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