1人が本棚に入れています
本棚に追加
まだまだカレー鍋を持ってうろつく健太とその後ろをついていく鈴、青流、和樹。
四人はとある部屋の前で止まった。
「書庫だが?」
「物音が聞こえた」
青流はそーっと扉を開ける。
中には二人の後ろ姿があり、四人で静かに近づいていく。
四人はそーっと近づくと何をしているのかと覗きこんだ。
茶髪の少年と少女は勉強をしていた。
青流は呆れながら二人に話しかける。
「お前ら二人して……こんな所まで来て勉強してるのか?」
「きゃ!」
「うぁ! あ、青流さん驚かせないで下さい!」
「そんなに驚いたか?」
「うん……」
「後、余計なお世話ですよ! 僕達は勉強したくて学園に入ったんですから」
「へいへい、悪かった」
二人の頭をワシャワシャとなでる青流。
そこに健太がカレー鍋を見せ、一緒に食べないか誘う。
「カレーか……來華どうする?」
「……カレー食べたい」
「赤月とシャドーが庭に行って準備してるから手伝ってやってくれないか?」
「分かった……」
「了解!」
二人はノートや筆記用具を持って書庫を出ていきました。
最初のコメントを投稿しよう!