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健太はカレー鍋を持って会場の端にやって来た。
そこには庭で食事をすることを提案した鈴が料理をし、その横では竜奈が食材を切り分けていた。
更にその向こうではスズナリがお肉を焼き、またその隣には和樹がたこ焼きや焼きそばを焼いていた。
「……何かお祭りみたい」
そう健太が言うとティークがかき氷を持ち、珠恵は綿あめを持ってやって来た。
「あ、健太さん!」
「健ちゃんだ!」
「いや……祭りだった……」
「皆楽しそうな事になってきたので、自分から色々とやり始めちゃいました」
「お祭りみたいでとっても楽しい!」
「そっか」
健太は笑顔で二人を見た。
「そうだ! 健ちゃんカレーまだ?」
「そうだったね! 今温めるよ」
「赤月さんの持っていたカレーならお父さん……七原先生の所にありますよ!」
「ありがとうティーク! それじゃぁ、二人の所に行きますか」
そう言うと二人と共に鈴と竜奈がいる場所にやって来ました。
「カレー到着だよ!」
珠恵の声で二人は健太が来たことに気づいた。
「健ちゃん! カレー鍋をそこの焚き火にセットしてね」
「了解!」
「みんなー! カレー来たよ!」
皆が一斉にこちらを向き、待ってましたとゆう顔をしていた。
「この人数に対応できるかな?」
「だから、カレーの追加よ!」
そう言い鈴は鍋とさっきまで切っていた材料を見せた。
「ここからは健ちゃんの腕の見せどころよ!」
「……よし!」
カレーを作り始めた健太を見て、竜奈はその場を離れて酒を飲み始めた。
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