第1章:突然現れた少女の生霊

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「隣のクラスの村本 美伊奈ちゃん。ベビーフェイスなのに、ナイスバディの持ち主なんだぜ」 「霊にしか興味のない三神が、ついに三次元にいったのか。で、そのコはどこにいるんだ?」  岡田の言葉に呆れ返り、言葉をなくした俺を押し退け、鈴木が岡田の横に並ぶ。 「窓側の一番後ろにいる、本を読んでる女子がそう。見て分かる通り、かなりヤバいだろ?」 「ああ、んもぅ堪らないね。制服の上からでも分かる、むっちりした体型は間違いなく、スクール水着が似合うだろうな」 「だろ、だろう! プールサイドで撮影会したいよな」  アブナイ写真部のふたりの会話は華麗に無視して、岡田が言った場所に視線を飛ばし、改めて彼女を視た。
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