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『あのさ、俺みたいなの食べてもきっと、美味しくないと思うけど、な……』
そもそもどうしてこんな小さい女のコが、アブナイことをこんな風に堂々と言ってるんだろ?
『何言ってんのっ! 私が考えた設定がイヤだから、そんなことを言ってるんでしょ!』
『いやいや、そんな事はないと言いたいけど……』
意味なく、目の前に映る教室の光景を見た。
ここにいる男子生徒全員に自分が食べられることを、鮮明に想像してしまい、ぶわっと悪寒が走りまくる――
『それとも、カッコイイ幽霊になら食べられたいとか?』
どうしてそうなる!? ――ってあれ?
『ねぇ、君は俺のことを知っているのか? えっと霊が視えることとか、他にも……」
女のコが視えてる以上、正直この質問はバカらしいのだが、何を知っているのか探りを入れてみた。
『うん、知ってるよ。ここの学校祭で視てもらったから』
『君のような小さい女のコを、視た記憶がないんだけど』
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