第1章:突然現れた少女の生霊

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『あのさ、俺みたいなの食べてもきっと、美味しくないと思うけど、な……』  そもそもどうしてこんな小さい女のコが、アブナイことをこんな風に堂々と言ってるんだろ? 『何言ってんのっ! 私が考えた設定がイヤだから、そんなことを言ってるんでしょ!』 『いやいや、そんな事はないと言いたいけど……』  意味なく、目の前に映る教室の光景を見た。  ここにいる男子生徒全員に自分が食べられることを、鮮明に想像してしまい、ぶわっと悪寒が走りまくる―― 『それとも、カッコイイ幽霊になら食べられたいとか?』  どうしてそうなる!? ――ってあれ? 『ねぇ、君は俺のことを知っているのか? えっと霊が視えることとか、他にも……」  女のコが視えてる以上、正直この質問はバカらしいのだが、何を知っているのか探りを入れてみた。 『うん、知ってるよ。ここの学校祭で視てもらったから』 『君のような小さい女のコを、視た記憶がないんだけど』
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