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私は、木下里香29歳の専業主婦、夫の典孝は34歳のサラリーマンをしている一応優しい夫である。
二人の間には、遊び盛りの3歳になる可愛い娘が一人いる。
私達が住んでいるのは、新婚さんばかりが住んでいる二階建てのアパートだった。
隣の住人の声がまる聞こえの薄い壁にいつもストレスを感じていた里香は、早く自分の家を持ちたかった。
だが夫の典孝は、仕事で家にいる事はなく里香の気持ちが全くと言っていい程分からなかった。
娘、由貴は何もわからない子供だ、いつも大声を上げて遊んでいる。
遊びも大人しい遊びでなくガチャガチャと、大きな音を立てる遊びを好む子だった。
だから、子供一人だと言うのにいつも賑やかだった。
同じアパートの斜め上に、岡田りんちゃん4歳の男の子が両親と住んでいた。
年も近いのでいつも懇意にしてもらっていた。
里香は、いつも、りん君と一緒に遊ぶのが日課になっていた。
いつも暇があれば由貴の家に遊びに来て二人で仲良く賑やかに遊んでいた。
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