プロローグ

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魔法ーーー人間、いや地球上のあらゆるモノに宿る魔力を元に使うことの出来る神秘の力 「神秘の力、ね。誰がそんなこと言ったやら」 『こんなとこで使ってる身からしたら悪魔の力よね』 隆起した岩肌から眼下を見下ろす1人の少女と、 姿はないが少女の近くから発せられる声はそう言った 少女の眼下では今まさに悪魔の力が振るわれている 「だいたい、この前10歳になったばかりの子供に戦場に向かわせる上司ってどうよ」 『それだけ余裕がない、且つこの状況を終結させる実力があるって認められたと思えば腹が立たないでしょ。 それに、戦場では大人も子供も関係ない。思考する頭と力だけが求められるから』 「………はぁ。わかった…そろそろ始めるよ」 そう言い少女は左腕を眼下で争っているとある犯罪組織と一国の防衛軍に向ける 「Death is a leveler.(死は平等だ)」 『Death comes uninvited. (死は時を選ばない)』 「『故に、死は救いであり残酷である』」
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