入学篇Ⅰ

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ーーー西暦2045年/4/2/(木)/05:00・神奈川県某所ーーー 『ーーーさい。ーーー、ーきなさい。………葵(あおい)、起きなさいッ!』 とある二階建ての一軒家、その二階の一部屋からそんな声が鳴り響く 「うっ、うぅぅん………あぁ、おはよーガーちゃん」 『まったく、呼んだらすぐ起きなさい』 「うー…時間になったら電撃流していいっていってるじゃん」 『いつもから電撃で起こしてたら耐性付いちゃって起きないでしょ』 「それは…まぁそうだけどさー」 部屋からはそんな会話が聞こえた後、着替える音がし… 「さぁて、朝のランニング開始ッ!」 スポーツウェアを着た眼が蒼色な以外日本人らしい黒髪をポニーテールにした少女が部屋から出てきた 『目標、魔法なしで商店街の肉屋のお婆ちゃんところまでランニング。 スタートから10分、誤差30秒以内のペースでね』 「はーい」 少女の左腕前腕からの声に少女は答え家を出て行った ーーー05:12・神奈川県某所商店街ーーー 「とう、ちゃーくッ!ガーちゃん、タイムはッ!?」 『家を出たのが05:01:23、到着が05:12:02だから10分59秒。 残念少し遅かったわね』 「なんですと…ッ!」 「朝から店の前で騒がしいねぇまったく」
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