入学篇Ⅲ

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「そんな口喧嘩やってていいのかなー?」 戦意のない一世とは対照に、葵は口喧嘩で動きの止まっていた一人の男子生徒の顔を加速の炎が灯るグローブで鷲掴むと… 「あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"ぁ"あ"あ"ぁ"ッ!?」 顔を容赦なく焼く。焼き終わり地面に解放された男子生徒の顔には不規則な火傷の跡が付き、苦しそうに地を転がる 「そっちばかり気にしてていいのかな、かな?」 痛みで転げる男子生徒に意識を向けていた女子生徒一人の鳩尾に『ウインドバレット』が放たれ、気絶する 「(鉄板を凹ませる威力…上手く当てれば簡単に気絶させられるっと)」 セミオートで調子を確かめつつ次々と生徒の鳩尾を狙う奏。 ついでに肘と膝を一つずつ撃ち抜くのも忘れない 「…舐めるなよ…ッ!ダンス風情がぁぁぁッ!」 今まで何もせずただ突っ立ていただけの笹川が遂に動き、慣れた手つきでバングルにコマンドを入力していく 魔法式のコマンド入力は強力な魔法になればなるほど多くなる。 基礎・応用七種や『バーナー』、『アイスバレット』などは1~3回入力すれば使える そして笹川が入力している回数は…8回
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