入学篇Ⅲ

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「どうする姫ちゃん?完全に馬鹿がやらかしてるけど」 「んー?こうするよ」 葵がそう言うと、渦を巻く大気にグローブからの炎が巻き込まれていく グローブ装飾部と巻き込まれた炎の色は…黒みがかった紅 そして、巻き込まれた炎が一周したかと思うと… 突如、渦を巻く大気が穏やかになった 「なっ………何が………一体何が起きたッ!?」 自分の魔法が消え、困惑する笹川。 葵の後ろにいる四人もそれぞれ驚いていた 発動後…『サイクロン』ならば巻き込んで切り刻むところまで発動しているなら消すのは単純、 同等、またはそれ以上の魔力量と威力がある魔法をぶつければいい これはどの魔法にも通じる しかし、今回魔法が消えたのは大気が渦を巻いている状態…つまり発動途中。 この状態で魔法を消すのは原則不可能である 「姫ちゃん、今…何やったの?」 この場で葵を除いて気絶していない五人の中で、葵との付き合いが一番長い奏がそう聞く とゆうより今起きたことで固まっていないのが奏だけだからだが
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