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その言葉で機嫌を治したのか奏の険しい顔は元に戻り場の雰囲気も若干緩和される
「それじゃMDの説明ね。その二機のMDは元々ある二丁の銃をモデルにして造られた試作品をかなかな用にアレンジした物なんだ」
そう言い葵は自室のデスクに設置した16インチディスプレイ三台の内、
真ん中にあるディスプレイに二丁の銃が写っている写真を映す
「これって…『緋色(ひいろ)』と『緋鐘(ひかね)』ッ!?」
写真を見てそう叫ぶ奏
奏が今叫んだ『緋色』と『緋鐘』…『緋色』は名の通り緋色のボディに黒いラインの入ったオートマチック、
『緋鐘』は逆に黒色のボディに緋色のラインの入った リボルバーの名前だ
「かなかなの言うとおり、これは『緋色』と『緋鐘』だよ。
八頭衆…七頭 奏が使用し今現在七頭家当主と当主に認められた者のみが見ることが出来る…七頭 奏以外に使うことが出来ない銃達」
葵はそこで言葉を区切り真っ直ぐに奏を見る
「…私はちょっとした縁で七頭家当主に見せてもらったけど…さて、かなかなはなんでこれを知ってるのかな?」
そんな問いに固まってしまう奏
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