入学篇Ⅲ

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「それは…その…」 硬直から直ぐに返答しようとするも、言葉が見つからず詰まってしまう奏 「…まぁ今は詮索しないでおくよ。今さっき私も秘密にしたしね」 「えっ…うん…あ、ありがと?」 奏は詮索されないことに感謝していいのかわからずとりあえず礼を言う 「さて、説明の続きするよ…と言っても二機の詳細は渡した時にほとんど説明しちゃったけどね」 「なら、そのほとんど以外を説明してよ」 「それじゃかなかな、二機のグリップの底を合わせてみて」 「ん?こう?」 葵に言われた通り、二機のMDのグリップの底をどちらも銃口が逆向きになるよう合わせる 「その状態で魔力を流してみて」 「うん………あえっ?」 瞬間、急激に奏からMDに魔力が流れる…いや、どちらかと言えばMDが奏の魔力を吸った為奏は力が抜けその場に座り込む その際、力が抜けたことでMDのグリップ底が離れ魔力の吸収が止まった 「ビックリしたぁ…何今の?」 「アブソーブシステム…対象の魔力や魔法を吸収する吸収魔法を才能に関係なく使えるようにしたシステム起動の為に必要な魔力を吸っただけだよ」
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