入学篇Ⅲ

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「私が今【ルーイエ】の魔法学園にいるのは知ってるよね?」 『あぁ、君の上司から連絡があったよ。それで?』 「実はこっちで親しくなった子が七頭家家宝の『緋色』に『緋鐘』の事を知ってたんだけど…犬吠埼 奏って子知ってる?」 『犬吠埼 奏…?知らん名だ………が、家宝であるあの二丁を知っているとゆうのは気になる。 こちらで調べよう、構わないな?』 「もちろん、その為に連絡したんだもの。それともう一つ頼みたいんだけどーーー」 ーーー同時刻・ 1-D学生寮『1D02』/奏の自室ーーー 「………はぁ」 明かりを付けず、構造上窓の無い自室のベッドに寝そべっていた奏は溜息をつく 「『貴女の相棒達は来たるべき時に自然と貴女の手に戻るでしょう』…アレはそう言ったけど………何時になるやら」 そんな奏の言葉は虚空へと消え、夜は更けていく
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