新人戦篇Ⅰ

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ーーー10:30・1-D学生寮地下訓練場ーーー 「…はッ!」 「………葵さん、厚さ1cmの鉄板がバターみたいに切れましたよ」 「あちゃ、それじゃ模擬戦で使ったら殺しちゃうねー…リミッター付けよう」 早速自由行動の権利を使い寮の訓練場に来た四人は、 一人だけ武器型ではないPMDの早苗に用意したナイフ型MDのテストをしていた 結果はナイフに仕込んだ振動魔法と早苗の相性がよく切れ味抜群な超振動ナイフになったが 「また面白い物用意したよねー姫ちゃん」 「それ、シャークさんのお下がりだよ」 携帯用のMD調整用パネルとホログラムディスプレイ&キーボードで片手間でリミッターを付ける葵がそう言う 「…鮫島先生、これ…使ってたんだ」 「当然リミッターとか付けてなかったから完全に自分で加減してたけどねシャークさんわ。 っと、はいさなさな」 「…ん」 早苗はリミッターを付けたナイフ型MDを受け取り早速魔力を流す 「…おぉう」 キィィィィン…と耳鳴りのする音で振動していたナイフはブゥゥゥゥン…と大きめの音を鳴らす 「振動数を少し低くしたから………使い心地はノコギリみたいな感じかな」
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