新人戦篇Ⅰ

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言われるままMDに魔力を流す早苗 「それで『リンクシステム』は起動してるから、今度はナイフの柄の部分を三回叩いて適当な所に『アイスバレット』いつも通りに撃ってみて」 今度も言われるまま、早苗はナイフの柄を親指で三回叩き葵達のいない方へ『アイスバレット』を五発だけ放つ ピシシシシシッと地面に刺さる五発の『アイスバレット』 「…おー」 「これなら使いやすくなったでしょ?」 「…うん、ありがとう葵…あとちょっと調子確かめたいから付き合って」 「いいよー」 お礼とMDのテストの誘いを受け葵と早苗は凪と奏から離れる 「なんか…羨ましいですね」 葵と早苗のテストが始まりそれを眺める凪がそう呟く 「羨ましいって何が?」 「お二人が葵さんからMDを貰ったことですよ。 なんか私だけ仲間外れみたいで…」 「それは仕方ないんじゃない?私と早苗ちゃんはバングル型の支給品しかなかったわけだし」 「それでもこう…なんて言ったらわからないんですけど…私も何か欲しいんですよ」 自分でもよくわからない衝動にそう結論づけて言う凪
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