新人戦篇Ⅱ

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「(先にアイツから…いや、それよりも)」 奏に向けた視線を葵に戻し『基突』の構えを再度とる男子生徒 「(学生レベルとしてはまぁまぁ…ってとこ?)」 『(鍛えれば伸びるわね、関わるのはコレっきりだろうけど)』 そんな会話をする葵とガーちゃんに距離を詰めてきた男子生徒は『基突』を放つ 「もういっかなー」 「…はっ?」 突如、加速の『バーナー』による急加速で動き出した葵は、 『基突』で伸ばされた男子生徒の腕から刀を奪いバックステップで距離をとる 「くそッ!」 刀を奪われた男子生徒は慌てて左手首にあるあまり使わないバングル型MDに加速魔法のコマンドを入力しようとする…が、 「…すッ!」 それよりも早く、『基突』『上弧』そして『上弧』の逆で下から弧を描くように切りつける三の型『下弧(げっこ)』を致命傷を避け流れる様に放つ 「痛ッ!」 「はッ!」 男子生徒の右肩・左二の腕・右前腕を薄皮一枚よりも少し深めに切った葵は『基突』の構えをとる しかしそこから放たれたのは…
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