五里霧中編_拾伍

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  ええい、と私は腹を括った。 お膳を横に避け、できる限り低く頭を下げる。 「本当に、ごめんなさいっ」 暫くジーッとそのままで待つ。 クスクスと小さな笑い声が聞こえてきて、恐る恐る顔を上げる。 婦長も和尚も、結も鏡も泉も・・・・ みんな、笑っていた。 いーですよ、と結が笑うと、仕方ないわね、と泉が笑った。 ごめん、とまた謝った私の傍まで 泉がブチブチと嫌味を言いながら、結がチクチクと小言を笑顔で言いながら お膳を運び、並んで食べ出す。
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