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ええい、と私は腹を括った。
お膳を横に避け、できる限り低く頭を下げる。
「本当に、ごめんなさいっ」
暫くジーッとそのままで待つ。
クスクスと小さな笑い声が聞こえてきて、恐る恐る顔を上げる。
婦長も和尚も、結も鏡も泉も・・・・
みんな、笑っていた。
いーですよ、と結が笑うと、仕方ないわね、と泉が笑った。
ごめん、とまた謝った私の傍まで
泉がブチブチと嫌味を言いながら、結がチクチクと小言を笑顔で言いながら
お膳を運び、並んで食べ出す。
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