五里霧中編_拾伍

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  帰り際、鏡が私の手に一枚の封筒を持たせた。 見ると、私の退職願だった。 「もう、いらないよな?」 私は頭を下げる。 「・・・・・・・・すみません。ご迷惑をおかけして・・・」 鏡はクシャッと私の頭をいつも通り撫でた。 「帰ってくるのを皆で待っている。」 私はもう一度頭を下げる。 「ありがとうございます。」
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