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「泉実。今回のことでは、おまえに迷惑をかけるから、こんなもんいくらでも対応してやるぞ。」
いや、もう、どうかいつも通りで。
タカさんからヤタを受け取り、力一杯回されてふらついているヤタを、止まり木に乗せた。
「大丈夫か、ヤタ。」
「ぎゃー・・・・・・」
すっかりしょげて、俯いているヤタが、少し可哀想になった。
御神酒でも持ってきてやろうかと思っていると。
「見ていたぞ、この屑が!またしても、脳味噌の足らん馬鹿鳥が泉実に不埒な所業を働いておる!いっそのこと羽をむしって丸焼きにして、駄犬と駄猫に食わせてしまえ!」
この過激で無礼な言葉は、言わずもがなミハイさんしかいない。
「こんばんは。いらっしゃい、ミハイさん。」
「頭は無事か?おまえの類稀なる美しい形の頭骨に少しの傷でもついたら、全力で報復してやるぞ?」
普通の骨しか持っていないので、やめてくれ、絶対に。
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