六夜

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「あのですね!」 ここは、俺の店!普通の居酒屋!俺の頭越しで取り合うとかあり得ないから! 「ここでの決まり、なんでしたかね!!」 「「「「店内争い事厳禁!」」」」 タカさんウカさんお地蔵さんミハイさんが、打ち合わせもなしで揃った。 何なんだ、この人たちは。 ・・・あれ? 「ウカさん。ええと、素戔嗚尊をお連れしたんじゃないんですか?」 「ああ、そうそう。申し訳ないねえ、泉実。俺のクソ親父が、このたびはこちらにお世話になることに・・・躾ていいから!ぶっとばしていいから!」 そんなことができるか。 俺は、普通に人間で一般人だぞ。 で、その素戔嗚尊はいったいどこに? 「おい、スサの坊主!とっとと入ってこんかい!」 連れてきたはずのウカさんではなく、タカさんが外に向かって怒鳴った。
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