八夜 ー後編ー

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「・・・小さい頃から、視えたんです。」 「それは、俗に言う霊とかではないのでしょう?」 「はい・・・皆さんみたいな、人じゃない人たちが何となく。」 ミハイさん、華原さん、スサくんの目が丸くなった。 かすみさんの告白は、俺もびっくり。 「たまにいるんですよ。勘のいい人間というものが。泉実さんも、似たようなものでしょう?」 「あ・・・はい。俺の場合は、妖精でしたけれど。」 てか、妖精のみ。 他はまったく分からないので、いまだにお客さんたちに驚かせられっぱなしだ。 しかも、その妖精もはっきり見えることがなくなり、今ではたまに光っているのが分かるくらい。 「妖精・・・羨ましいです。きっと綺麗なんですよね。」 「そうですね。綺麗でした。残念ですが、もうよく見えないんです。」 でも、子供の頃はそれが嬉しかったのもあって、祖母ちゃんちに入り浸り、友達付き合いがかなり疎かになった。
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