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「なんでもかんでもあんたが恋愛に結び付けようとするから、言っただけじゃない! だいたい美里は、無神経すぎる!」
そう、そうだ。
それが正論だ。
あやうく上手く誘導されるところだった。
私の剣幕に今度は美里の方が慌てて電話の向こうで何か言っているけれど、頭にきていた私はそれは聞かないことにした。
「自分に惚れてた男を宛がおうとか思ってんの? 無神経にもほどがある! しばらく口きかないから!」
当然、しばらく遊びにも行かないから!
私は美里の返事も聞かずに、電話を切った。
あの子のことだからすぐにかけなおしてくるだろうと、気にならないようにマナーモードに設定する。
暫く、頭を冷やせばいい。
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