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昼休憩に店を抜け出して待ち合わせの喫茶店に向かうと、奥の席に白井さんの頭が見えた。
待ち合わせには中々便利だ。
「お疲れさまです」
「お疲れ。とりあえず何か注文して。食べながら話そうか」
悩む時間も勿体無いので二人とも日替わりランチを注文し、私はすぐに話を切り出した。
セクハラ、というほどではないかもしれないが、確かに販売員のひとりは戸惑っていること。
店長に悪気があるのかないのかも私では判断できないが、近すぎる距離感は不信感にも繋がるのではないかということ。
それらを、店長に進言すべきかで悩んでいることを。
下手に言えば、店舗内の空気が悪くなることには間違いなく、上手くやる自信がなかった。
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