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「んんー……」
一通り話し終えると、白井さんは自分の頭を撫でながら弱ったような唸り声を出す。
話を聞いてくれている間の白井さんの表情から、私は既に何かを確信していた。
「以前の店舗とかでは、店長ってどうだったんですか」
「あいつとはなあ、結構付き合いが長いんだけどな。新入社員の時、俺が店長やってた店に配属されてきたんだよな」
「そうなんですか」
「……セクハラというより、恋愛体質だろうな。常に、相手がいたよ」
そこで一旦言葉を区切ると、深く息を吐き出した。
私は、白井さんの話の続きを、黙っていることで促している。
「社内恋愛は別に禁止じゃない。ただ、前の店で問題になったのは相手の女性には旦那が居たってことだ」
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