似た者同士

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「まあ……結局みんなでの飲み会も流れちゃってそのままだしね。年齢も年齢だし、焦りみたいのもあるのかな……?」 「ああ、そうかも。とにかく何か下心みたいのが伝わってくるっていうか……そう思うから過敏になりすぎているのかも、しれないんですけど……」 「ん、ちゃんと不安なことは言っちゃって。働きやすい環境を作るのも、私の仕事だと思ってるから」 女性ばかりの職場で、店長が男性である以上女性の目線で皆が働きやすい職場になるよう目を向けることは副店長の私の役目だと、そう思ってきた。 まさかその唯一の男性である店長が、問題に上がると思ってはいなかったが。 「……すごく、ボディタッチが増えた、気がするんです」 頭の痛い、軽視できない事態になりそうな嫌な予感がした。
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