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藤井さんは当然出勤できないし、こういう場合警察から連絡をいれてもらえるのかどうかも私にはわからない。
だが会社で彼が悪く言われることだけは避けたかった。
藤井さんの名刺は随分前にもらっていたから会社の番号はわかるが、いきなり私がかけても向こうからしたら。
それで思い出したのが、マスターだった。
彼なら取引先だと言ってたから会社とも連絡を取りやすいだろうし、個人的にも親しいみたいだったから。
それで、カフェに電話してなんとかマスターに繋いでもらい、事の経緯を会社に伝えてもらったのだ。
「勝手なことしてごめん」
『助かった。あ、ちょっと待て』
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