俺の名前を呼んでくれ。-2-2

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「なんで最初に言ってくれないの? 朋香ちゃんみたいな妹が居るって、知ってたら私だってあんなに動揺しなかったっ……」 「あんなの子供の戯言だろ、ほっとけよ」 「大体、女子高生ってっ……」 いざ、言葉にしてみたら、どれに腹が立ってたのか気になってたのか、自分で自分がわからない。 ただ、わかるのは今自分が酷く情けなくて醜い顔をしてるんじゃないかってことで。 「いくらなんでも、近所の女子高生って。世話焼くにも限度ってあるでしょ? しかも実家にまで連れてくって」 ああ、だめだ。 言えば言うほど……結局自分が嫉妬してるだけなんだと、思い知らされる。 情けなくなって手で顔を隠そうとしたら、二の腕を強く引っ張られ寝室に連れ込まれた。
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