Only you are seen.

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「うん……」 「そんな顔するな、仕方ないだろ」 わかってる。 お客さんや他の店員に移すわけにはいかない。 だけど、昨日も早退して迷惑をかけているから、やはり気が退ける。 販売員数がそれほど多い訳じゃないから、誰か休めば必ず誰かの負担になってしまうのだ。 かといって……出勤して病人を増やしたらそれこそ迷惑な話だから。 「大丈夫、ちゃんと休む」 渋っても結局それしかない。 大人しく頷くと、暁さんも満足げに頷いた。 「昼間一人で大丈夫か? うちの親か妹に……」 「いいよ、その方が気を遣う」 「じゃあ美里にきてもらうか」
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