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暁さんの言葉に、私は数秒呆気にとられて間抜けな顔をしていたと思う。
けど、すぐに「まさか!」と否定した。
「嘘、そんなわけないでしょ。どちらかというと奥手な方じゃないの?」
「ほらな。見えてない」
深く溜め息をつかれてそう言われれば、私は反論できなくなってしまうけど。
それでも、納得できない。
とてもそんな風には見えなかった。
私が納得してないことは、彼にも伝わったんだろう。
ふん、と鼻を鳴らして小馬鹿にするように笑った。
「お前、例の店長の事件の時もそうだ。男として舐めてただろう」
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