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ここまではっきりダメだしされるには、私は彼から見て余程警戒心が無いと思われているんだろう。
だから、有休云々ではなく問題は、そこだ。
「とにかく、わざわざ仕事休むことないわよ。そこまで言われたら私だって嫌でも警戒するし」
「俺だっていくらなんでも要がお前に手を出すとは思ってない」
「……じゃあ何が問題なのよ」
さすがにわけがわからなくなって眉を顰めた私に、暁さんはぐっと言葉を詰まらせた挙句。
「……なんでもない」
「は? そんなわけ……」
「覚えてないお前が悪い」
そう言って、ふいっと横を向いてそれ以上はその件では口を利いてくれなくなった。
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