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どれだけ眠っていたのかわからない。
酷い喉の渇きを覚えて目が覚め、周囲の暗闇に一瞬自分がどこにいるのかもわからなかった。
「……暁さん?」
働かない頭を懸命に動かして、自分が早退してここですっかり眠り込んでしまったことを思い出す。
頭が重くて、身体が怠い。
一体どれだけ眠ってたんだろうか、すっかり日が暮れて部屋は真っ暗になっていた。
「……暁さん」
もう一度呼んだ。
部屋が暗いままだということは、まだ帰ってないんだろう。
今日は、休みのはずなのに。
一体、どこにいるんだろう。
心細さと寂しさが、波の速さで押し寄せる。
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