第12章  戯れるミツバチ ②

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本当のところ。 「触ってて。お兄様――僕に触ってて」 王様の目が 僕を見てるだけで 和樹は嫉妬してるんだ。 「ンッ……」 言われて薄い胸板を撫でる手に 愛しげにすがりつく。 「しょうがない奴だ」 当の天宮征司は片手にワイングラスを 片手に弟の華奢な身体を抱いたまま 試すように僕を見つめていた。
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