第12章  戯れるミツバチ ②

2/25
143人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
本当のところ。 「触ってて。お兄様――僕に触ってて」 王様の目が 僕を見てるだけで 和樹は嫉妬してるんだ。 「ンッ……」 言われて薄い胸板を撫でる手に 愛しげにすがりつく。 「しょうがない奴だ」 当の天宮征司は片手にワイングラスを 片手に弟の華奢な身体を抱いたまま 試すように僕を見つめていた。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!