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──月曜日。
とうとう来た、今日は正にエックス・デー当日。
朝礼が始まる前に翔と話したかったんだけど、いないなアイツ。
もうそろそろ部長が来てしまうんじゃないか?
マズイな、何処に行ったんだよ翔。
廊下に出て辺りを見回すと、ラーセクのリラックススペースで誰かと話しているのが見えた。
全く、アイツにしては珍しいな。
部長が来る前に呼び戻さないと、課長の俺の信用がかかっているんだからな……。
「は?先輩何言ってんですか。"俺の"ってどういう……」
誰かと思ったら、広報部の迫田じゃないか。
「おい!佐伯!!朝礼の時間だぞ、戻れ。迫田、昨日はうちの蘭が世話になったな。上村さんによろしく伝えてくれるか?」
「宮本課長、こちらこそですよ!蘭さん頑張ってくれました。で!その蘭さんなんすけど!!佐伯先輩が…」
「課長、今日は部長が朝礼参加の日でしたね。すみませんもう戻りますんで。じゃ迫田、俺急ぐから。またな」
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