Gospel of beginning #2

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ゼロさんは、愛を囁いた犯人の事も、碧さんとその人の関係も、何もかもを知っていたのだろうか。 ヨウムの口を封じようとした理由が、主人の秘密を守るためだと仮定すれば、つじつまが合ってしまう。 気付いたが最後、背中の痛みが胸にまで波及してきた。 ズキズキ、ズキズキ、吐き気すら覚える。 「今日は温室にいたんだね、花純。 何をしてたの?」 暗く俯いていると、ふいに運転席から質問が転がってきた。 何か探りを入れようとしているのかと疑ったけれど、声音にも態度にも、怪しい所は見当たらない。 詮索ではなく、ただの雑談だろう。
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