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温室は私の実家の戸建て住宅、丸々二軒分が収まってしまうほどの広さ。
日光がさんさんと降り注ぐガラス越しの空に、時々カラフルな影がよぎる。
どうやらここでは、昆虫や鳥も飼育されているようだ。
まるでジャングルにでも迷い込んだような気分で、私はうっそうとしげる草木の間の舗装道を、そろりそろりと進んでいった。
中央には、展望台のような場所。
その先に、橋のかかる池まである。
真ん中に浮かぶ小さな島に、人影を認めた途端、私は反射的に、息を潜めてしまった。
そこに佇んでいたのは、探していたアンさんではなく、ゼロさんだった。
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