Gospel of beginning #2

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私は使用人さん達の中で、この人だけがどうも苦手だ。 あちらもあちらで、私を嫌っているのかもしれない。 視線や態度の端々に、敵意のようなものが感じられる。 このまま声を掛けず、アンさん探しを続行すべきか、それとも我慢して交流して、苦手を克服すべきか。 ゼロさんを観察しながら迷っていると、いきなりピュウ! と高い口笛の音が響き渡った。 続いてバサバサと羽音が集まってきて、四畳半ほどの島が、あっという間にカラフルな羽毛で埋めつくされてしまった。 どうやら鳥達の餌の時間だったらしい。 ウッドデッキに散らばるヒマワリの種を、原色の集団が賑やかにつついている。
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