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雑談に付き合ってくれるつもりもないのだろう。
ゼロさんはタブレットを腰のポーチに片付けてしまった。
そして顔を上げ、短く鋭い口笛を吹く。
すぐさまグレーの鳥が一羽やってきて、ゼロさんの肩にとまった。
猫程の大きさもある鳥。
尾羽に朱色が混ざっている。
ヨウムだ。
耳にくちばしを擦り寄せてみたり、黒髪を引っ張ってみたりという行為は、甘えの証。
どうやらこのヨウムは、ゼロさんが大好きらしい。
獣医を目指していた私は、もちろん動物好き。
鳥のそんな可愛らしい姿を見せられて、黙ってなんかいられない。
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