Gospel of beginning #2

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「すごい、可愛い! この子、よく懐いてますね。 初めまして、君、お名前は?」 「………ナニ?」 どうやら黙っていられかったのは、私だけではなかったようだ。 さっきと同じ男の人の声で、的外れな返事をした、ゼロさんの肩口のヨウム。 おかげでやっと種が明かされた。 (なんだ。この子の仕業だったんだ) 無邪気なヨウムに毒気を抜かれた私に向かって、ゼロさんが無表情のまま、腕を伸ばしてくる。 大きな手がトンと肩先に乗せられると、ヨチヨチと腕の橋を渡って、ヨウムが移動してきた。
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