Gospel of beginning #2

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けれど私を喜ばせるために、自主的に何かをしようとする姿勢が足りない。 誕生日プレゼントすら「何がいい?」と尋ねてくるほどだ。 必要最低限の愛だけを与えられ、飼い殺されているのでは、という気がしてならない。 たおやかな腕に、不満と一緒にぶら下がりながら辿り着いた、学生用の駐車場。 パールホワイト色のクラウンアスリートが、碧さんの愛車だ。助手席に乗り込もうとした拍子に、背中にズキンと痛みが走った。 ちょうどゼロさんの一撃を受けてしまった辺りだ。 肋骨は多分、何ともない。 もし折れていたら、呼吸すら辛いはずだから、ただの打撲だろう。
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