抹茶ミルクは恋の味

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おーちゃんへの恋心を自覚したその日はどこかふわふわした気持ちのまま過ごした。 次の日、起きても胸の中のほんわかした暖かさは消えなくて。 あぁ、好きなんだなァ って。その気持ちが自分の中に入って来たように現実味を帯びてきた。 ふとした時に考えるのはおーちゃんのことで。 授業中だったり、寝る前だったり。 ひとりで過ごす少しの時間だったり。 ホント些細な時に。あとはお菓子を食べてる時とか… これ好きかなとか、今授業中かなとか。 家帰ったのかな、とか。 次に行くのが楽しみでワクワクして。でも来週から夏休みだって気が付いて少し落ち込んで。 夏休み明けまで会えないんだって思ったら、早く夏休み終わればいいのにって始まってもないのに思ってみたり。 泣くほど先輩が好きだって言ってたのに気持ち切り替わるの早くないかって、自分でも思ってた。 だから勘違いかもって自分自身が信じられなくて。 でもやっぱり会いたくて、声が聞きたくて、触れて欲しくて。 できればまた抱きしめて欲しくて。 欲張りだろって自分で言い聞かせて。 やっぱり好きになっちゃったんだなって確信した。 そしたら、一つだけしなきゃならないって思ってたことがあったんだ。
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