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「ねぇ、神南君!
何で右目隠してるの?」
「身長、どのくらい?」
「誕生日教えて!!」
「彼女居る?」
「好きなタイプ教えてよ!!」
「目尻の模様、ペイント?」
弥王が席に着いたと同時に、女子は速攻に我先にと弥王の周りに集まって、口々に質問し始める。
オレは聖徳太子じゃないんだが・・・・・・と苦笑しつつも、弥王は丁寧に答えていった。
「右目を隠しているのは、オッドアイだから。
身長は確か・・・・・・175センチくらいだったと思うぞ?
目の下のは生まれ付き。
で、彼女は居ない、好きなタイプは、大切な人間の為に体を張れるような強い人」
その後も、LHRと言う名の自由時間を弥王は質問攻めにあっていた。
日本人は奥ゆかしいというイメージを持っていた弥王は、あっさりとイメージが崩れたと苦笑する。
何処でもやはり、人間は変わらないなぁ・・・・・・。
それをしみじみ思った午前の授業中の出来事だ。
ちなみに、右目も見せてよ!!という声にはやんわりと断りを入れていた。
丁度、1時間目が終わり、チャイムがそれを告げていた頃。
がらっ、と教室の扉が開いて、1人の女子生徒が入ってきた。
その女子生徒は泣いていたらしく、目尻を手で拭いながら自分の席に向かっていた。
それを心配そうに生徒達が囲んで介抱する。
「どうしたの、レーナちゃん?」
「何かあったの!?」
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