青木誠の心情

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つい本音が出てしまうと、星野さんは顔を引きつらせながら「しまった!?」という表情をしていた。 またその顔が年相応に見えて笑ってしまった。その後は、他の部員達と待ち合わせしているみたいで丸井に引っ張られるように行ってしまった。 それから俺は他のお店を回ったりして時間を潰していると、何やら周りが騒がしくなっていた。 賑やかという騒がしさじゃなくて…不穏な空気の騒がしさがあった。そんな時、誰かが話している声が聞こえてきた。 「……向こうでナイフ持った男がひったくりしたらしい」 最初はひったくりかと思ってあまり気にもしなかったけど、次の言葉で足を止めた。 「大きな荷物を持った女の子がその男と対峙してるらしいぞ!?」 青(大きな荷物を持った女の子……おいおい、まさか…;いや、あり得なくはない…) 星野さんの姿が一瞬頭の中を過って、俺はその騒ぎがある方に向かった。 そして、そこで見た光景は…… マジかよ!? ドカッ 「うはっ!?」 俺は武道とかは分からないけど、華麗?な後ろ回し蹴りを星野さんがしていた。 ……え、星野さんって格闘技でもしてたの?(゜゜;) 青「みんな大丈夫か!?」 駆け寄るとテニス部レギュラー全員と星野さんがいた。しかも星野さんは取ったナイフを引ったくり犯に向かって投げ返した。
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