柳家での会話

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柳side―― 星野に制裁が始まったという話を聞いて、昼休みに弦一郎達に星野を屋上まで連れてきてもらった。 話をしてされた事は必ず言うようにと約束され星野は渋々…といった所だったが了承した。 そして何よりも俺が気になったのはその後だ。母はサラダ…というよりも漬け物をよく弁当に入れたりする。今回もタッパの中には春キャベツ・きゅうり・ニンジンのぬか漬けが入っていた。 俺はその漬け物を普通に食べていると、何やら前方の方から視線を感じて見ると、どうやら星野からだった。 莉「…もしかして、それ漬け物?」 後で何故漬け物だと分かったのか聞いたら、 莉「サラダにしては綺麗に切り揃えてあったから」 と言っていた。ここまで面白い女子はなかなか居ないだろう。それに星野はスーパーで漬け物を買ったり、自分で浅漬けをしたりするほど漬け物好きというのを聞いて、俺はぬか漬けを薦めた。 まさか星野も貰えるとは思ってもみなかったらしくキョロキョロとしていたが、弦一郎達にも薦められて箸を出した。 そこで俺と弦一郎、精市……あとは柳生あたりが気付いていたはずだ。 星野が持ち手を変えて箸を出してきた事に…。 俺は潔癖症というわけでは無いが、やはり口を付けた方をまた付けるというと気にはなる…。 だから、まさか箸の向きを逆にして食べているのは初めて見た。
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