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何小節か終わった後、ゆっくりともう1人が弾き始める。
白いスクリーンに映った人影は
徹のモノだと思っていたのだが、もう1人裏にいたらしい。
細かいことは分からないが、音の雰囲気が違う。
耳を済ませると、曲すら違った。
その曲に気がついて、私はパッと目を開けた。
壇上を見て、僅かに上体を起こすほど、前のめりになる。
手が震え始め、涙が溢れる。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなはず・・・』
あり得ないと思う。でも・・・・・
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