第1章

10/36
前へ
/36ページ
次へ
自分の席に戻ったらいつもは黙って音楽雑誌を読んでる土谷くんがフラフラってやってきて私の前の席に座った 私の方に振り返って <LUNA SEAってバンドのメンバーだよ> って低い声で教えてくれた <へー…そうなんだ…> 声に出せてたか覚えてない あんなに好きだった人が! なかなか喋れなかった人がこんな近くにいるんだよ!! 心臓ばくばくしすぎて口から出そうだった ずっと目を合わせてられなくて机に視線おとしたら二人の手がくっつきそうな距離で置いてあったんだよ!! つか、これって握っても怒られないんじゃないかって勘違いしちゃうくらい! 少女漫画ならこのままチューしちゃうよ!ってシチュエーションなんじゃないの! 私の頭はフル回転で迷走してた
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加