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嶋野はいつも誰かと一緒にいるのが基本だけど、
俺にとっては1人でいるのが基本で、誰かといるのは応用だから、
焦って空回りしてばかりだ。
あいつの孤独は戦うものだけど、俺の孤独は寄り添うもので。
コップに水が半分入ってたら、
あいつは「まだ半分ある」って思うけど、
俺は「もう半分しかない」って思ってしまう。
全然違う人間だからって付き合わない理由にはならないし。
まあ、コーヒーと牛乳を別々に飲まなくても良いわけで。
合わせればカフェオレになるというのを楽しめばいいだけだ。
頭ではわかってるのに。
本当ははっきりした理由なんかいらなくて、自分達が納得出来ていれば充分で。
それでもわかりやすい言葉を確固たる理由を、証拠として求めてしまう。
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